麩菓子(鍵屋製菓 特製ふ菓子)
棒状の麩に黒く色づけした砂糖と飴を染み込ませた、駄菓子屋の定番ふがし。駄菓子屋の麩菓子のほとんどは、東京・墨田区の鍵屋製菓が1949年に発売した「特製ふ菓子」がルーツとされる。
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思い出メモ
30cmほどもある長い棒状のふがし。サクッと軽い麩に、黒く色づけした砂糖と飴がじゅわっと染みていた。袋を開けるとぷ〜んと黒糖の香りが立ちのぼり、口に入れるとほろほろ崩れる独特の食感。駄菓子屋の棚で一際大きな存在感を放っていた一本で、その長さを友だちと見せ合ったのもいい思い出だ。
味わい・食感
軽くて空気をふくんだ麩に、甘い蜜がたっぷり染み込んでいる。口に入れるとほろほろと崩れ、黒糖の甘さがじゅわっと広がる。サクッと軽い歯ざわりのあとに、ほどけるような口どけが続く。重くないのにしっかり甘く、何本でも食べられそうな素朴な味わいだ。
こんな時代の、こんな一コマ
駄菓子屋の棚で、ひときわ大きく目立っていた長い一本。手に持つとその長さに子どもは大はしゃぎ。袋から取り出して友だちと長さを比べ合ったり、かじりながら歩いたり。大きな見た目とやさしい甘さで、駄菓子屋の主役級の存在感があった。
楽しみ方・選び方
長い一本をそのままかじりついて、ほろほろの食感と黒糖の甘さを楽しむのが醍醐味。サクッとした麩に蜜が染みた素朴な味は、温かいお茶ともよく合う。友だちと長さを比べたり、大きな一本を分け合ったりと、見た目の豪快さごと味わいたい駄菓子だ。
味のバリエーション
- 黒糖ふ菓子
- ロングタイプのふ菓子
- こわれ(割れ)ふ菓子
買うときのヒント
- 麩を使った菓子自体は江戸時代から存在し、当時は麩を薄い醤油で煮しめてアンズやショウガを混ぜ、茶菓子や酒の肴とされていた。
- 鍵屋製菓の特製ふ菓子は当時1本20円で、「勉強に スポーツに」という独特のキャッチコピーが付いていた。
- 1965年頃に駄菓子屋の衰退とともに影が薄くなったが、1971〜72年頃に再び人気を博し、デパートの『想い出コーナー』でも売られた。
鍵屋製菓の直送品やスーパー・駄菓子店で入手しやすい。黒糖の香りを楽しむなら開封したて推奨。
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