梅の花本舗の駄菓子
駄菓子の定番「梅ジャム」を70年間ひとりで作り続けた東京・荒川の老舗。
創業 1947年 / 本社 東京都荒川区
梅の花本舗のものがたり
梅の花本舗は、1947年(昭和22年)に高林博文が当時16歳で創業した東京・荒川の駄菓子メーカーである。傷物の梅干しの果肉(梅肉)が乾物屋で売られていることを知った創業者が、塩辛い梅肉を潰して水で溶き、煮詰めて練りあげた「梅ジャム」を考案したのが始まりとされる。
梅ジャムは当初、紙芝居でよく売れる「ソースせんべい」に塗るジャムとして売り出され、紙芝居師らの好評を得た。やがて紙芝居が衰退して駄菓子屋が流行すると、駄菓子屋向けの定番商品として関東を中心に広く親しまれた。1975年には足踏み式から自動充填機へと製造設備を切り替えたが、製造は創業以来一貫して創業者がひとりで担い続けた。
高齢化による体調不良、製造機械の老朽化、問屋や駄菓子店の閉店、子どもの味覚の変化などを理由に、梅の花本舗は創業70年の節目となる2017年12月20日に廃業した。これにより「元祖梅ジャム」は製造を終了し、会社も現存していない。
- 梅ジャムはもともと、紙芝居で売られる「ソースせんべい」に塗るためのジャムとして生まれたとされる。
- 70年間、創業者の高林博文がたった一人で製造を続けた。